3.BSデジタル放送の共同受信システム

戸建て住宅のホーム受信システム設計例

 戸建て住宅の4分配ホーム受信システムの設計例を示します。  各機器での信号レベルの計算例(レベルダイヤグラム)のように、BS−IF信号はVHFUHFの地上放送に比較し周波数が高いので、各機器や同軸ケーブルでの損失(減衰量)が多くなります。  これらの損失(減衰量)と各部屋の壁面端子出力レベルを考慮し、増幅器のレベル設定を行います。


ブロックダイヤグラム

ブースタ有無での各機器の接続図の例(ブロックダイヤグラム)

 

レベルダイヤグラム

各機器におけるレベル計算例(レベルダイヤグラム)

 

受信レベルと壁面端子の関係

BSデジタル受信機の望ましい受信レベルと壁面端子の関係

 

新設の集合住宅の受信システム設計例

 5階建ての集合住宅の受信システムの設計例を示します。  
 ホーム受信システム同様、 各機器や同軸ケーブルの損失(減衰量)と各部屋の壁面端子出力レベルを考慮し、増幅器のレベル設定を行います。  
  特に端子数が多く、ケーブル長がある集合住宅の場合、レベル設計が安定受信のために重要となります。

 

ブロックダイヤグラム

各機器の接続図の例(ブロックダイヤグラム)

レベルダイヤグラム

各機器におけるレベル計算例(レベルダイヤグラム)

 

既設集合住宅へのBSデジタル放送の導入例

基本的には既存のBSアンテナでBSデジタル放送を受信できます。

既存のBSアンテナの一部にはコンバーターの位相雑音特性で取り換えが必要な場合があります。

BSブースターを縦続して複数使用している場合、レベル調整が必要な場合があります。

分岐・分配器や壁面端子の種類によっては、交換が必要な場合があります。

BSデジタル放送の導入例

 

【受信システムの伝送ロス】

 既設の集合住宅へBSデジタル放送を導入する場合には、分岐・分配器、直列ユニットなどの受信システム機器や同軸ケーブルの伝送ロスに注意する必要があります。
 既設集合住宅の機器の中には、BS−IF帯域付近から急激に減衰量が大きくなるものがあるので、分岐・分配器や直列ユニットなど壁面端子を取り換える必要があります。
  また、同軸ケーブルの減衰量もBS−IF帯では増加しますので、これらを補償する増幅器を選定したり、追加します。

受信システムの伝送ロス

 

【受信品質の確保:CN比】

 BSデジタル放送の信号品質は、ほとんどBSアンテナの出力で決まってしまいます。
 このため、集合住宅では個別受信に比較しワンサイズ大きな口径のアンテナが使用される場合があります。  また、一度CN比が低下した信号をブースターで増幅しても改善できません。
 このため、ブースターの内部雑音を考慮し、ブースターへ適正なレベルで信号を入力する必要があります。ブースターに付属している性能表に注意して使用して下さい。

入力レベルが低すぎる場合

 

【ブースターの適正な運用レベル】

 ブースターに複数の信号を入力した場合、ブースターの入出力の非直線性により各信号の搬送周波数の和や差の成分が対域内に発生します。(相互変調妨害)
 ブースターを適正なレベルで運用しないと、この相互変調妨害により、受信不良となる場合があります。
 適正な運用レベルは使用するブースターによって異なるので、メーカーのカタログ値やブースターの性能表を参考に設定・調整を行ってください。

ブースター運用レベル

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